女性の声優さんの「応援クレカ」が騒動になったという。
「搾取」だと非難され、事務所が急遽、申込受付を終了したのだそうで。
非難の内容は、こういうことらしい。
- 特典欲しさにカードの過度の利用があるかもしれない
- 初期状態でリボ払いのカードなので、若いユーザーがリボ地獄にハマるかもしれない
- そもそも利用額の一部がタレントの活動資金になるのはどうなのか
非難の内容、主たる要素は「かもしれない」である。非常にあやふや。
これしきでやめちゃうんだと思った。
応援特典欲しさにカードの過大利用なんて想像で非難するのなら、そもそも「推し」活動自体非難されるものではないのか。
初期設定リボ払いなんてのは、私もまだ使っているファミマTカードもそうだ。
この点、かねてから悪い評判もあったのは事実。それでも最近まで長らく普通に発行され続けてきたけども。
ファミマTカードは「設定を変更したら一括払いになる」というわけではなく、実はリボ払いのままである。
ただ、初回手数料無料のリボ(支払日に全額を支払えば手数料が発生しない)なので、銀行引落しにすると毎月リボ残高がリセットされ、手数料が出ない。
これだって、銀行を使わずカード払いをしたいという需要に応えてはいたのだ。
このたびの応援クレカ、ナッジカードというカードを利用したビジネスモデルだ。
ナッジカードのことはよく知らなかった。ポイ活につながらないカードのことは、本当に知らない。
今回の騒動、応援クレカ発行をやめた関係者はともかく、ナッジカードに対する悪評になるのは間違いない。
非難されているのは、ナッジカードの仕組みそのもの。
ただ、リボの仕組みはファミマTカードと同じようだ。銀行引落しにすると、手数料は通常出ない。
世間の誤解はある。「リボ払い=悪」は最近の世間の常識になっていて、それを元にした判断。
まあ、リボ払いキャンペーンに余念のないポイ太郎だって、世間の風潮が間違ってるとは思わないけども。
サイトを見てみたら、確かによくないなと思う部分もある。
全く「リボ払い」という用語を使っていないのだ。
「初期状態ではリボ払いになるカードです。でもご心配なく!銀行引落しにすれば1回払いと同じになって、手数料が出ませんよ!」
と書かれていれば、それほど悪く言われることはないはず。
でも、書かないのもまた意図的ではある。
書けない事実が存在する以上、後ろ暗いビジネスだと世間に思われてしまっても、仕方ない気もします。