ポイ太郎は、世間から糾弾されがちなリボ払いキャンペーンが大好きだ。
リボ払いキャンペーンは、コツを身につければ多数参加できる。
コツはこう。
- 休眠カードを多数持っている(キャンペーンのときだけ使うカードがある)
- 手数料発生の仕組みを理解している
- キャンペーンの適用要件を理解している(例:手数料発生が必須のキャンペーン)
- キャンペーンに抵触しない範囲で、手数料を削減する知識がある
さて、前回の記事には取り上げなかったが、ひとつ新たなリボ払いキャンペーンを見つけた。
SAISON GOLD Premium限定のキャンペーン。公式サイト。
2025年4月10日まで。
そもそも、ポイ太郎はこのカード持ってないから参加できない。でもサンプルとしてつついてみる。
年会費実質無料のセゾンゴールドアメックスというのを最近まで持っていて、解約した。これでリボ払いキャンペーンに挑んだことはある。
さて今回の「20%キャッシュバック。上限2,000円」のキャンペーンは、手を出していいものかどうか、
正直微妙に映る。
しかしよく調べると、気軽にチャレンジして構わないと思われる。珍しい。
解き明かします。
セゾンカードのリボ払いは手数料が確実に発生
リボ払いの手数料発生の仕組みは、大きく分けると2種類ある。
- 初回の支払日にリボ残高を残せば、手数料が発生しない(初回手数料無料)
- 締日を過ぎるととにかく手数料が発生する
前者は、三井住友、三菱UFJニコスが代表例。支払日に増額する、ATMで入金するなどして支払ってしまいリボ残高をゼロにすると、手数料が発生しないもの。
こちらのタイプのほうがリボ払いキャンペーンには向いている。
ただ、大部分のカードは後者である。よくリボ払いキャンペーンがあるブランドだと、JCB、イオン等。
JCBの場合、例外的に前者の要素もある(全額支払うと、手数料が発生しない)のだが、キャンペーンでは後者の仲間と考えておいたほうが無難だ。
そして今回のセゾンカードも後者。必ず手数料が発生する。
セゾンカードは、ゴールドについてはリボ払いの金利が9.8%と安かったのだが、最近一律に金利18.0%に上げてしまった。これもまた、不利。
リボ払いの金利は15.0%が標準で、キャッシング金利と同じ18.0%は高い。
手数料を計算してみる。
リボ残高のない状態で、2月10日までに1万円使うとする。10日はセゾンの締日。
キャンペーンのための1万円しか使わなければ、ごく普通の設定では3月4日の支払日には全額支払われるであろう。その場合の手数料。
10,000 × 18.0% ÷ 365 × 22 = 108
2月は28日しかないため、2月10日から3月4日までは22日と、やや短い。その分手数料も安く、わずか108円。
手数料108円で済めば、2,000円のキャッシュバックで儲かるといえる。
ちなみに今回は「早期返済禁止」などの条件はないので、リボ払いを早期返済しても構わない。だが、なにもせず108円自動で引き落とされるなら、手数料削減など考える必要はないだろう。
そしてリボ払いキャンペーンには珍しく、SAISON GOLD Premiumをメインカードとして普通に使っている人も参加できる。
自動リボ設定などせず、個別のリボ払い(選んでリボ)でもOKのためである。
わざわざリボ払いとして支払う(あとからリボ変更でもOK)1万円以外は、普通に手数料の掛からない1回払いにすればいいからだ。
月請求分をまとめてリボ払いにする「まとめてリボ」はNG。
2,000円還元で手数料必須のキャンペーンは、普通儲からない
今回は1万円だけリボ払いで使って利益になることがわかった。
ちなみにおすすめはSuicaチャージ。ちょっきり1万円使えるから。
しかし、リボ手数料が必須のカードの場合、2,000円の還元ではさして儲からないのが普通である。この点意識しておいたほうがいい。
なぜ儲からないか。
1万円だけ使って満額達成などというリボ払いキャンペーンはそうそうないからだ。
5万円使って達成の場合、普通はこう。
- 手数料が5倍の540円
- 手数料削減の手段がないことも多い(早期返済不可)
- 5万円も使うと、設定している月の支払額を超えるので、増額して全額支払う手続きが別途必要
- おおむね、すべての支払いをリボ払いにする設定が求められる
540円も支払うと、たちまち利益は1,460円に下がってしまう。
それでいいと思えばいいのだけど、手間に見合うかどうか。
そして、リボ払いの増額を忘れたりするとたちまち利益は減る。
さらに、事実上休眠カードでないと参加できないだろう。普段使いの利用分も、リボ払いになってしまうからだ。
手数料必須のキャンペーンの場合、3,000円還元が欲しい
ごく通常の、すべての利用がリボ払いになるのが前提のキャンペーンに参加する場合、2,000円の還元ではいささか心もとない。
感覚的には、3,000円欲しいところだ。できれば5,000円。
5,000円もあると、1,000円程度は手数料に当てても許容範囲ではないか。
この場合でも、休眠カードを使うのが普通だと思う。
さて、ポイ太郎は現在、三菱UFJニコスのリボ払いキャンペーンで、2,000円キャッシュバックを得るためリクルートカードを活用している。
これは次の理由でOKと考える。
- 休眠カードであって、他に使わない
- 残高を残さなければ手数料が発生しない
これで毎年2,000円もらっているわけである。
セゾンの珍しめのキャンペーンを通して、リボ払いを考えました。
難しい?
そうかもしれないが、とても面白いと思う。