電子マネーiDは役目を終えたのではないだろうか

冬のANA Pay新規入会キャンペーン!iD決済ご利用で1,000円分のキャッシュバック!

というキャンペーンを見つけた。

あいにく1月25日でおしまいなので、今日はこのニュースをメインに取り上げるわけではない。

珍しくiD利用のキャンペーンである。だが、最近ポイ太郎も本当にiDを使わないなと思ったのだ。

ANA Payも、iDでなくタッチ決済で使えるアイテムだ。

iDのおさらい

iD(アイディー)は電子マネー。

独立したiDのカードや、クレジットカード付帯のiDもあるが、だいぶ減ってきた。

ポイ太郎の持っているカードでは、券面で使えるのはdカードだけ。現在はApple Pay、Google Payで使うのが普通だろう。

以前は機能のよく似ているQUICPayともども、「ポストペイ型電子マネー」として、「プリペイド式」である交通系ICや楽天Edy、nanaco、WAONと区別されていた記憶がある。

最近は決済原資も多様化しているので、このような区別はしない。ANA Payだってチャージして使うものだし。

ただ今でも言えることは、iDもQUICPayも決済時にポイントが付くわけではないということ。

Wポイントにならない点は不利である。

そして、さらにiDを不利にしているのが、急速に増えてきたタッチ決済の存在。

少し前までは、タッチ決済は使える店舗がまだ少なく、iD活躍の余地があったものだ。だが急速に差は詰まっている。

iDはタッチ決済と効果が極めて似ている。タッチ決済はカード直接決済だが、iDも決済結果としては同様。

タッチ決済も、本来機能としては決済時の別途のポイントはない。

だが三井住友カードのように、コンビニや一部飲食店で、スマホタッチ決済を使うと7%以上の還元になるものが登場している。

これではiDの立場がなくなるのは当然。

三井住友カードなど、現在iDを使って得られるメリットがほぼ消滅している。国内のタッチ決済を牽引する立場だから、当然だろう。

三井住友のiD離れ

iDはもともと、ドコモと三井住友カード主導の決済だった。

だがタッチ決済で日本を変えようとしている三井住友カードは、すでにiDを見捨てた感が強い。

Apple Payはカードを追加すればiDも使えるようになるが、Google Payの場合はタッチ決済とiDを別々に登録する。

ポイ太郎もすでに、iDとしてGoogle Payに登録しているクレジットカードがない。急にiDで支払うということ自体できないわけだが、まったく困らない。

正確にいうと、ひとつだけ登録しているカードがある。VポイントPayのバーチャルカード。

これは三井住友系には珍しく、タッチ決済とiDとの決済効果が同じ。まあでも、使う理由はほぼないかな。

iDのキャンペーンも少ない

現在iDの公式サイトで実施中となっているキャンペーンは、先のANA Payを除くとこんなもの。

  • 抽選で2,000名に最大50%、3,000円還元(3月31日まで)
  • しまむらグループで抽選で最大1万円(2月20日まで)
  • オリコカードで5回以上iDを使うと、抽選で1,500円(1月31日まで)
  • ライフカードで毎月100名に1万円(1月31日まで)

抽選で当たるキャンペーンばかりだ。

そもそもiD使わないし、魅力の乏しいキャンペーンを見て使う気にもならない。

ドコモの孤軍奮闘

ドコモだけは、まだiDに多少力を入れている。多少だが。

d払いタッチという変な名称の決済があるが、Google Payの場合、d払いの原資をiDで使うことになる。Apple Payだとタッチ決済も使えるのだが。

d払いタッチのバーチャルカードを、iDにセットして支払うメリットのよくわからない仕組み。

ポイ太郎もキャンペーンがあれば使うけども。でも、この中途半端な決済のキャンペーン、今後もそうそうないんじゃないかなと。

QUICPayは意外と元気

QUICPayは、iDとずっと対になってきた決済。

これはJCB主導である。

JCBカードもスマホでタッチ決済ができるようになり、QUICPayの価値もまた、若干は下がっている。

もともとiDよりも加盟店は少ない。

ところがQUICPay、意外とピンピンしている。QUICPay陣営のカードの多くは、まだタッチ決済に対応していないのもあるだろう。

QUICPayは、これも抽選ではあるが毎月9の日に抽選で全額キャッシュバックというキャンペーンをずっとやっている。

これは特定店舗とのタイアップではなく、9日、19日、29日にはどこで使ってもOK。

もっともポイ太郎も、9の日に意識して使ったことはないけども。

あと、リロクラブ提供のクーポンも出ている。コメダ珈琲のたっぷりサイズ無料など。

なによりも、QUICPayならではの決済は結構多い。こんなの。

  • セゾンパール・アメックスで2%還元
  • JAL Pay
  • ファミペイの、一般店舗利用

ポイ太郎は最近めっきりセゾンパールは使わなくなった。

でも、JAL Payとファミペイはよく使う。Google Payに同時にカードは1枚しか登録できないので、事前に切り替えて使う。

 

というわけで、iDはどんどんシェアを減らし、いずれなくなるんではないかなと思っています。

別になくなって困りはしない。

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